暮らしの引き出し
4月の過ごし方

2009年4月掲載

桜の花が咲くと、日本の景色が和菓子のように繊細で雅(みやび)やかに映ります。この季節は、せっかく咲きかけた花びらが冷たい雨にうたれないか、強い風で散ってしまわないかと、はらはらすることもあるのに、それでも満開の晴れ姿を、1週間は約束してくれる。あっぱれ。桜の並木をくぐるたびに、なんてきれいなんだろうと感動します。

お花見はどちらへ? 近くの公園でしょうか、それとも桜の名所へ遠出でしょうか。ちらしや茶巾寿司など携えて、家族や友だち、あるいは恋人といっしょに桜を見ながら食べる気分は、まさに天上界のひとときですね。仕事を終えての夜桜の宴も格別ですし。

桜が散ると、庭の雑草たちが気になります。夏に過酷な草取りの課題を残さないためには、いまから少しずつはじめなくては。どくだみ、クローバ、露草。もうすっかり根を張り出していますよ。これを放っておくと、5月の雨と晴天の繰り返しで、ぐんぐん繁茂して、庭を覆いつくしてしまうのです。そして、根はがっちりと地中にしがみついて。

まだ根も葉も柔らかいうちに、毎朝庭へ出て抜きます。抜いた雑草はひとまとめにして陽当たりのいいところに積んでおきましょう。1週間もすればひからびて量は僅かになります。広い庭をお持ちなら、このまま放っておけば、草の下にダンゴムシがよってきて分解してくれるのを待って、やがて庭の堆肥となります。うらやましい。

都会の猫の額ほどの庭では、かなしいかな、燃やすゴミとして袋にまとめて捨てることになります。抜いてすぐの雑草は嵩が高くて、大きな袋をたくさん出すのも気が引けます。ですから、せめてひからびさせて、小さくまとめましょうね。常識的には、1軒で1回収日に1袋まででしょうか。制限されている地域もあります。ですから、こまめに。

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