新年のごあいさつを申し上げます。
2009年は新しい世界のはじまりと、新しい価値観への変化を強く感じて、なぜかときめきます。目の前の現実がどうであろうと、目をそらさないでしっかりと見つめ、受け止めて、乗り越えてゆこうという活力がわいてきます。
新しい世界を曇りなき心で見るために、いっそ窓でも磨きましょうか。忙しくて暮れの大掃除ができなかった人にとっても、新年にぴったりのお清めです。窓の外側はゴムベラつきのスキージーを使って、内側は雑巾がけしたあとに、乾いた新聞紙で磨き上げます。窓枠や桟のひどい汚れは濡らして拭いて。乾いた布で仕上げるには、去年たまった古い布を小さく切って使い納めにします。
窓が透明になったら、いきおいカーテンも洗いたくなったでしょう。水洗いできないものはドライクリーニングに頼るしかないのですが、天然の繊維は家で洗ったほうが、ふっくらとよみがえります。いちどきに洗うには重労働なので、窓ごとに1枚、あるいは2枚を1日ごとに。お正月をカーテン洗いに明け暮れた人、窓辺がよみがえって、さい先よいスタートですね。偉大なる仕事をなしえた充足感こそが活力につながります。
静けさと薄明かりに目がさめて窓から外を覗えば、雪です。天の雫が結晶して、羽毛のように宙をふわりふわりと舞い降りて、すべてを白く凍らせる……おとぎの世界を見るような……。自然は現実のなかにファンタジーを繰り広げるのですね。
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