暮らしの引き出し
3月の過ごし方

2009年3月掲載

3月は弥生といい、草木がぐんぐん生い茂るさまをたとえています。長い冬を耐え抜いて、蓄えられたエネルギーが外へ向かうさま。花のつぼみも木の芽も、自然界のすべてがはち切れんばかりに開きます。

私たちのからだはどうでしょう? ともすると季節の変わり目に体調を崩しがちなのは、古い殻を捨てて新しく生まれ変わろうと、葛藤していることの現れでしょうか。古来の知恵によれば「この節目には苦みのある木の芽や野草を食すべし」、独特の苦みは冬の間に蓄積した老廃物を体外へ排出する助けをしてくれるのだそうです。

からだのみならず、家の中にも老廃物が溜まっているとしたら、まずは汚れ、転じて穢(けが)れを祓(はら)いましょうか。溜まり場のベスト3は、冷蔵庫、クローゼット、引き出しの中。引っ越しをするつもりで、期限切れのもの、不要なもの、こころざしを鈍らせるもの、考えを曇らせるものを捨てましょう。捨てるからには、ゴミや資源の分類のしかたも、これを機に完全マスターします。「祓い、清める」というわけです。

清らかで身軽になったら、なんだか背中がむずむず、羽が生えそうな気配でしょう。

3月は別名、夢見月ともいうらしいですよ。大きくなったらなんになるの? こどものころ、あこがれのおとな像や、なりたい職業はくっきりとイメージできたと思います。おとなになったあなたは、どんな夢を抱きつづけているのでしょう。

現実には次々と難題が押し寄せて、夢に向かう道はわかれ道の連続です。あきらめて放り出す道、情熱をもって取り組む道、いずれも道は未知であり、こうありたいと望むイメージをはっきりと描いていれば迷うこともないのでしょうが……。

夢見月、ふたたび巡って来年のいまごろ、あなたはどんな夢を手に入れているのかしら。

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