ベッドルームにはどのような家具と配置がふさわしいのでしょうか?
枕元に小さなテーブルがあると、読みかけの本、目覚まし時計やポプリなどを置くことができますね。ひと昔前は、飲み水や寝酒を置いている人もいました。ベッドルームにあなたの個性や趣味が反映されると、いい感じになってきます。
その場合のテーブルは、ベッド用に作られたものでなくともいいのです。シェーカースタイルの、小さな丸いサイドテーブルなどは、軽快な雰囲気があります。壁際に併置、あるいは大きなベッドであれば、両側にランプもテーブルも絵も、対の配置にすると、部屋に豊かな感じをもたらします。
もしかしたら、あなたにとってのベッドルームは、誰にも邪魔されない唯一のプライベート空間、どんな場所よりも、くつろいだり、集中したり、瞑想できる場所かもしれません。とくに独身者のひとり住まいにとって、ベッドの上はソファ代わりだったり、仕事場のようだったりします。壁際のコンソールやキャビネットに、小さな絵やコレクション、オーディオやパソコンを置くのもよいでしょう。毎朝目が覚めて最初に見るものが、よい1日を祝福してくれるようなものだったら、幸せですね。
ベッドフットにはトランクを置くのが昔ながらの方法です。トランクといっても、最近の旅行用のものでなく、海賊映画に出てくる宝の箱のような、大きな木の箱です。そのなかにスローやキルト、美しい布やベッドスプレッドなどを納めておきます。かつてのトランクは、防虫抗菌作用のある香木などで作られていました。タイでは、着用したシルクの織物は、いまでもチークや紫檀、黒檀などの装飾を施した高価な木の箱に仕舞われます。そうすれば、よほどのことがないかぎり、絹織物は一生洗わなくてよいのだそうです。
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