暮らしの引き出し
12月の過ごし方

2008年12月掲載

年の瀬ですね。師走の名の由来どおり、仕事を納めるためにあちこち奔走し、新年を迎える準備にちょこまか走りまわっているうちに過ぎてしまいます。この月は、うっかりして周囲に振りまわされていると、かき消されてしまうような気持ちになります。

ひと昔前までは、クリスマスと大掃除とおせちの準備でおおわらわでした。いまどきは、クリスマスには名パティシエのケーキを買って、大掃除は委託して、おせちはお取り寄せ、残った休みは海外でのんびりと。あるいは、家族全員で里帰り、久しぶりの大家族にもどるのも悪くありません。

それぞれにライフスタイルはちがっても、今年ほど環境の変化に振りまわされた年はありませんでした。地震や温暖化にともなう集中豪雨、政治経済の予期せぬできごと、あげくの果ては毎日口にする食べものを脅かされる事件など、他人ごとではすまされない一年でしたね。きっと誰もが早く忘れ去ってしまいたいことでしょう。

けれど、今年起きたことを振り返って、現実を見つめ直すことで、これからの自分の生き方を考えるにはよい機会かと思います。たった一日でいいから、ダイアリーを見ながら自分の行動を振り返ったり、手紙やメールを読み返したり、忙しさに追われてやり残していたことはないかと考えてみます。

長い冬、動物は冬眠に入り、虫は土のなかにもぐり、植物は土深く根を張る。自然が私たちに教えてくれる大切なことを見逃さないようにしましょう。自分自身の心の働きや状態をかえりみることは、新しい芽をはぐくむためのエネルギーを蓄えることにつながるのです。

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