暮らしの引き出し
あらためて、シャワーについて

たとえば旅先で小さな宿に泊まるとき、惨めなバスタブのついた部屋よりは、シャワーだけのほうがずっと気持ちよく過ごせそうでしょう? ふり返って、小さな風呂に入っていた日本の住宅に大型給湯器が普及してシャワーが取りつけられると、あっという間に広がったそうです。昭和40年代の話です。

シャワーはその手軽さが最大の魅力です。独身者の狭い住宅ならば、バスルームよりもシャワーブースのほうが理にかなっていますね。かりに夜中や明け方に帰宅するような生活であっても、いつでも気軽に入れて、短時間に全身を洗い流せます。なにより水の音が静かなので、とくに集合住宅では階下や隣の住人の安眠を妨害しないのがいいですね。

洋式バスの場合は、バスタブ上部にシャワーを取りつけて、両方使えるようにするとさらに快適で、掃除も簡単です。シャワーヘッドは固定タイプよりもハンドシャワータイプのほうがはるかに自在に活用できます。ヘッドを固定するためのシャワーフックは、立ったときの頭上と、坐って使える位置の2か所に取りつけると重宝します。

西洋の考え方は、バスルームの床を濡らさないのが鉄則です。たとえ防水加工がしてあっても、バスタブから外に水が漏れないように気をつけます。シャワーカーテンをつけたり、作りつけのバスタブの場合は、エプロン(手すり部の張り出し)部にサッシの引き戸を取りつけて水跳ねを防ぐこともできます。

タイルの床が濡れるのと濡れないのでは、圧倒的にバスルーム全体の湿度がちがいます。乾燥していれば、バスルーム内に洗面台を設置できますし、トイレも併設できます。そして洗濯物の乾燥室としても使えます。汚れも水気もなるべく散らさない考え方に学ぶことは大きいです。

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