暮らしの引き出し
リネンを選ぶ

バスルームのリネン(布類)にはどのような役目があって、どのような素材を選べばよいのでしょう。

お風呂に浸かったり、シャワーを浴びた直後の私たちのからだは、温まって、濡れています。まず、なるべく早く髪の毛やからだについた水分を取り除かないと、水分が蒸発することと、水滴が冷めることで、体温が急激に奪われてしまいます。次に、温かい湯で洗った後の皮膚の表面は、保護膜である油脂分を奪われて傷つきやすくなっています。

水分をすばやく取り除くには、吸湿性のよい布で吸い取りましょう。さらしの手ぬぐいは吸湿力に優れ、乾きやすく、小さくて簡便な布です。からだを洗うときにも使います。お風呂上がりには、ごしごしと擦って拭くのでなく、何度も固く絞って水分を吸わせるように肌を押さえながら使ってください。

吸湿力を高めるには、布の表面積をなるべく多くするといった理由から、糸をループにしたバスタオルが誕生しました。このタオル地はテリークロスと呼ばれます。またループをカットして、表面をビロードのように毛羽だてたものを総称して、パイル生地と呼びます。これらは肌ざわりよく、皮膚の表面を傷めないように工夫されています。

布の表面に凹凸をつけることで表面積を多くしたものに、蜂巣織り、あるいはワッフル織りがあります。蜂巣織りは文字通り、蜂の巣のように六角形の凹凸のあるもので、ワッフル織りはベルギーの食べ物のワッフルのように、表面に四角形の凹凸のあるものです。

素材は、綿か麻、あるいは綿と麻の混紡をおすすめします。綿は吸湿性にすぐれ、肌ざわりの柔らかさが特徴です。麻は吸湿性のよさに加えて、乾きが早く抗菌性があります。いずれも洗濯に強く、乾いたときの気持ちよさは最上級です。厚さや織り方、混紡の比率によってこれらの特徴は少しずつ変わりますので、季節によって夏は麻の蜂巣織り、冬は綿のテリークロスといったように、使い分けるのもいいですね。

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