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09 スポーツを楽しむための食生活


#2 日ごろの練習中や練習後の食べもの……なにに気をつければ?

日常準備期は、シーズンに向けての基礎体力作りが目標になります。この時期にしっかり練習をして、からだを創ることが、試合期を乗り切るカギとなります。しっかり練習をするためにも、練習中の食べものについて紹介します。

練習中は積極的に水分補給を……
一昔前なら、“練習中に水分を飲むと死ぬぞ”といって、脅迫された人も多いかと思います。現在は科学的に、むしろ積極的に水分を摂ることがすすめられています。夏の閉め切った体育館や、炎天下での練習、スエットスーツを着て行うランニング、いずれも大量の発汗があります。発汗による体力の消耗だけでなく、活動によって発生した熱を効果的に放散・気化させるためにも、十分量の水分を摂りましょう。
【00 水――なくてはならないもの】を参照してください。

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このとき、基本的には水分だけを摂ればよいのですが、練習後などで糖質や電解質の補給を考えるなら、市販スポーツドリンクを活用するのがよいでしょう。そのときは、水で2倍くらいに薄めるのがよいでしょう。そして、汗をかいたらすぐに、着替えましょう。
【03 風邪の予防と対策】を参照してください。

練習環境の温度測定をチェックしよう……
日本体育協会では、乾球温度と湿球温度、輻射熱を測る黒球温度を測定し、これらからWBGT(湿球黒球温度)を算出して、練習環境として適合するか否かを判断するようにすすめています。現在では、WBGT計も市販されています。

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練習後の疲労回復……“糖質と電解質”
高強度筋肉活動のエネルギー源は、筋肉にあるグリコーゲンとされています。筋肉が疲労する原因には、活動のためのエネルギーが不足することも関係します。 そのため、練習前は積極的に糖質を摂ったり、練習や試合が終わったできる限り速い時間帯に、水分といっしょに少量の糖質(お茶とおにぎり、スポーツ飲料と菓子パン、いった組み合わせの間食)を摂って、筋グリコーゲンを補うことが疲労を早く回復させます。
【06 日本人の食生活とカーボローディング】を参照してください。
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ただし、このとき、間食の摂りすぎは後の食事に影響しますので、もう少しと思ったところでとどめましょう。
【07 試合当日・試合後の食事】を参照してください。

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ゆとりある生活でストレス解消……
練習後は速やかに帰宅し、ぬるめのお湯でゆっくりと入浴したり、時間をかけて食事をしましょう。家族との団らんは、ストレス解消の場です。たばこやアルコールは、逆効果です。
【08 嗜好品と食生活〜たばこ・アルコール・カフェイン】を参照してください。
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