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“まあ、【DSD】の功績は大きいわね。まず、包装材のリサイクルを軌道にのせたこと。家庭や小規模事業所から出る、包装材のゴミの80％を回収しているわけだから。消費者にとって、【DSD】以外のゴミ処理は有料なので、多少割高でも【緑のマーク】の商品を買うわけ。企業はできるだけライセンス料を払わなくてすむよう、包装材をコンパクトにしようと努力するし。”
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いいことずくめですね！ 短絡思考のゴミちゃんは、日本も【DSD】みたいな会社を創ればいいのに、と思うのであった。
“とはいえ、【DSD】は初めてのケースでしょ。いろいろな問題もでてはきてるのよ。まず、ほんとうにリサイクルされているのか不透明な点。独占企業だからコストが高い点。ライセンス料が高ければ、とうぜん商品のプライスも高くなるわけでしょう。それに、【緑のマーク】がついてないということで、リサイクルの基本ともいえるリユースびんを使う人が減ってる点。”
そうかぁ。簡単にはいかないのがゴミ問題である。マダムによると、ドイツでは自治体のゴミ処理事業を強化して、【DSD】との境界をはっきりさせ、料金を引きさげる提案もあるのだとか。また、焼却するほうがコストが安く、焼却発電というリサイクル・システムのほうが経済的、といった議論もあるらしい。世のなかはむずかしい。 |
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