ガラスびんには、くり返し使えるリターナブルびんと1回だけ使うワンウェイびんがあります。1997年のびんの生産量は216万トンで、びんをくだいたカレット(ガラスくず)の利用率は67.4%。このカレットになるのがワンウェイびんと使用不可能になったリターナブルびんです。
リターナブルびんの代表であるビールびんの回収率は99%と、ほとんどが再使用、再利用されています。ビールびんは約12回再使用でき、一升びんや清涼飲料水のびん、ウィスキーのボトル、醤油や酢など調味料のびんもリターナブルのものがあります。回収に出すためには異素材のキャップをはずし、よく洗うことがポイント。
ワンウェイびんを細かくくだいたカレットは、ガラスびんの原料に再利用。ガラスびんをつくるときに、原料のカレット使用率を10%アップすると約2.5%燃料の節約になり、けい砂やソ−ダ灰、石灰石など天然資源の節約にもつながります。また、100%カレット使用のびんも製造できます。そのほか、道路の鋪装材や建材などにも利用されています。回収に出すには、やはりキャップをはずし洗って、びんの色別に出します。
耐熱ガラスや蛍光管、電球、板ガラスなどは、びんとは異なったガラスです。びんと混ぜて捨てると、溶解炉のすべてのガラスが使いものにならなくなります。ここでも分別して出すことがとても大切です。
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