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“みんなでできること” | ||
私たちは今、化学物質の脅威にさらされています。それでも“これらの物質を今すぐすべて止めて、昔の生活にもどる”という案は理想であっても、非現実的です。ですから、私たちはもてる英知と科学技術を駆使して、今度は地球環境と生命を守るために全力を尽くすべきです。 “どんなに厳しく混乱した事実のように思えようと、事実が即、運命というわけでもあるまい。世の流れは宿命に牛耳られているわけではないのだ”(『奪われし未来』*より)。社会全体が、そして個人個人が責任をもって行動、選択を行うことをしなければ、人類の未来はないといえるでしょう。 1991年のウィングスブレッド会議、1996年の『奪われし未来』の発行以来、世界中が環境ホルモン問題に取り組むようになりました。各国で独自の政策を打ち出す一方、ことは大気や、海洋、土壌におよぶのですから、各国間の連絡も密に行う努力が必要です。 それでは今現在どのような政策が望まれているのでしょうか。 |
01. 早急、かつ継続的な研究調査を! 02. 情報の公開を! 03. 法律の整備を! 04. 企業責任に裏づけされた経済構造を! |
* 『奪われし未来』 シーア・コルボーン他・著 長尾 力・訳 翔永社1997年・刊 page 313より引用 |