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ランニング同好会で出会ったツトム先輩は、明教大学文学部の3年生。私より1つ年上で、ランニンググラスをしながら走っている姿が、とっても似合ってた。そんな、ツトム先輩に追いつこうって走りはじめる私。でも、すぐに息があがってしまい、足がどんどん動かなくなってくる。“こんなはずじゃ……”。Qちゃんのオリンピックのゴールシーンを見て、走ることに興味をもって、走ってみようかななんて思ったけど、もうなんだか、走ることなんて……そう思いながら立ちどまったところに、ツトム先輩がやってきた。
“突然走りはじめたんじゃ、からだのほうがビックリしちゃうよ！”
“からだのほうが？”
それからツトム先輩は、走ることで、なにが筋肉に起きているかや、走ることと筋肉の関係について、いろいろと話をしてくれた。もちろん、私にはよくわからない専門的なことも多かったけど、そういうことを勉強して、走ることに生かしていくとイイっていうのが、ちょっとわかったって感じ。それに、さっきやめようって思ったことが、ウソみたいに思えてきた。だって、ツトム先輩が“続けていくと、いいことあるよ！ きっと！”って、いってくれたから！
“よし！ がんばって、続けちゃうぞ！” |
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