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 サッカーに多い“ケガ”  打撲(筋挫傷) 


【治療法】早期の現場復帰には、受傷直後から積極的治療を




初期対応の基本は
RICE療法
打撲を受けた時の急性期(受傷直後から48時間ないしは72時間程度)の基本的な処置は、RICE療法です。
とくにアイシングは、受傷後すぐにビニール袋またはアイスバッグに氷を詰めて患部に巻き、無痛効果があらわれる時間をめやす(15〜20分間)に冷やします。その後、一度皮膚温をもどしてから、さらに数セット繰り返す場合もあります。凍傷に注意が必要です。また、痛みが強い場合は、消炎・鎮痛剤を投与することもあります。
このようなRICE療法の目的は、急性期に生じる局所の腫れや炎症をなるべく抑えることですが、これらの炎症や腫れは、必ずしもマイナス要因とはいえないという考え方があります。というのは、局所の炎症に治癒を促進させる因子が含まれていると考えられているからです。炎症や腫れを抑えることが、長期の回復過程によいかどうかは、現在も議論のあるところです。このような見地からすると、アイシングや消炎・鎮痛剤の投与は急性期に限って行うべきでしょう。
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積極的治療としては、筋膜の開孔が有効

打撲自体は、時間が経過すれば必ず治るものです。しかし、コンパートメント症候群を起こしてしまうような重症なケースや、どうしても避けられない試合がせまっている場合には、鍼灸用の針や注射針で筋膜にたくさん穴をあけて、ドレナージ(血腫の消失)が促進されるように処置する方法があります。開孔によって筋内圧を下げるだけでも、痛みに対しては非常に有効です。
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