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 サッカーに多い“ケガ”  打撲(筋挫傷) 


【症状】たかが打撲、されど打撲

“打撲”と聞くと、骨折と対比されて、“心配ないケガ”“問題のないこと”という印象が強いのですが、意外なほど治癒までに時間のかかる重症なケースがあり、競技ができなくなることもあります。打撲直後に軽いと決めこんで治療を怠らないことが大切です。

サッカーでは、以下の3つが問題となります。


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1)
大腿部
サッカー選手が“モモカン”と呼んでいる、ごく一般的な打撲です。強い打撲は筋肉内に血腫を作り、筋内圧が上昇するために、膝を曲げたり伸ばしたりすることができなくなります。


2)下腿後面(ふくらはぎ)

大腿部に次いで多い部位で、相手に蹴られて受傷するケースがほとんどです。筋肉内に血腫が生じると、大腿部よりコンパートメント(筋膜で区切られている部分)が小さいことから、症状が強く出て、ジャンプやダッシュができなくなります。


3)腰部

下部肋骨と腸骨稜の間に相手の膝が入ったり、落下して強打したりすることで負傷します。体幹を回旋することができなくなり、重症の場合、回復まで10日程度を要する場合もあります。下部肋骨も打撲した場合は、腎臓に損傷を受けていないかどうかをチェックする必要があります。



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