Digital Camera Basics
【その11】 [デジカメ相談室]〜みなさんの疑問にお答えします・1



 02 パソコンに接続しての利用方法に関するご質問

Q2

撮影した画像が明るすぎたので、フォトレタッチソフトで暗くしたいのですが、明るい部分の画像が出てきません。どうしようもないのでしょうか?



A これは、残念ながら“どうしようもない”といわざるをえないようです。

少し明るい、または少し暗い画像ならなんとかなりますが、まっ白、まっ黒になってしまった部分の画像は、いくらフォトレタッチソフトで明るさを補正しても画像が“浮かび上がってくる”ことはありません。まっ白、まっ黒になっている部分には、画像の情報がなくなっているわけですから、どんなに明るさの補正をしてもグレーっぽくなってしまうだけです。フォトレタッチソフトにも限界はあるのです。


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この雪の写真の例でもおわかりのとおり、明るく写ってしまった部分を、レタッチソフトでどんなに暗くしても、そこにある(あった)はずの画像や、被写体の質感を取りもどすことはできません。撮影時に、露出補正で適正露出に補正する必要があったということになります。


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空をバックにしてアンダーになってしまったカット。これもまっ黒に近い部分はどんなに明るくしても、明るいグレーになってしまうだけです。これも撮影時に露出補正する必要があったカットです。


こうした事態を防ぐには、撮影時に露出補正をすることです。露出補正をして、メインの被写体がまっ白、まっ黒にならないように撮影します。液晶モニタで確認しにくい場合は、露出を変えて数カット撮影する段階露出をしておき、後でパソコンのモニタなどで確認するとよいでしょう。

また、フォトレタッチソフトで一度明るくしすぎた画像、暗くしすぎた画像に、再度明るさの補正をしても同様に画像はもどってきません。フォトレタッチソフトで明るさを補正する場合は、仕上がりを考えながら、極端な明るさ補正は避けたほうがよいでしょう。


*くわしくは、第6回[03:レタッチ作業での注意ポイント]を参照してください。




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