Digital Camera Basics
【その11】 [デジカメ相談室]〜みなさんの疑問にお答えします・1



 01 デジタルカメラの操作と撮影に関するご質問

Q2

風景や記念写真などを撮っていますが、いつもピントが合っていないような気がします。カメラが壊れているのでしょうか?



A ピンぼけや故障を疑う前に、“手ブレ”を疑ってみましょう。銀塩カメラの場合にも同様の質問をたくさん受けますが、写真を見せてもらうと、その99パーセント近くが手ブレを起こしていたり、低速シャッター速度で被写体が動いてしまう“被写体ブレ”を起こしているようです。

手ブレとピンぼけの判断がしにくい微妙な場合もありますが、慣れてくれば、およその区別はつくようになります。判断の方法としては、画面のどこにもピントが合っていない場合は、まず手ブレを疑ってみましょう。ピンぼけの場合は、被写体がぼけていたとしても、手前や奥のどこかにピントが合っていることが多いものです。


photo photo 同位置被写体でくらべてみましょう。01を見るとどこにもピントが合っておらず、画像がにじんだようになっていることがわかります。ピンぼけの場合は、メインの花の背景や手前の花に合っていることが多くあります。
01:手ブレあり 02:手ブレなし


手ブレを防ぐには、明るい場所でもしっかりとしたカメラの構え方、持ち方が大切になります。カメラを指先だけで持つのではなく、包みこむように手全体で持ち、脇を広げないように(脇をしめて)カメラを支えます。

また、シャッターを切るときは、指を大きく強く動かしてシャッターボタンを押すのではなく、雑巾をしぼるように、“グリップ全体を握るようにして”シャッターボタンを押します。こうしたことに注意するだけでも、手ブレは防げるようになっていきます。

ただし、明らかにシャッター速度が遅くなりそうなシーンや、マクロ撮影では、手ブレの危険性が大きくなりますから、三脚の使用をおすすめします。

手ブレもなく、それでもピントが合わないという場合は、カメラの故障という事態も考えられますから、サービスステーションなどで確認してもらいましょう。




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