Digital Camera Basics
【その4】 デジタルカメラで梅を撮ってみよう


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 “前ボケ”などを利用して、画面を整理しよう

ある程度撮り慣れてくると、画面がコチャゴチャとしていることに気がついてくるでしょう。とくに木に咲く花の場合、その木の枝などが画面に入りこんでくるからです。

そこで画面を整理する方法として、主役の花以外の物を大きく画面に入れる方法があります。

画面に入れる物として最適なのが、他の花です。しかし、ただたくさん花を画面に入れたのでは意味がありません。一つか二つ程度の花を、大きくボカして入れるのです。 狙った花にピントを合わせて、さらにレンズのすぐ手前に別の花がくるようにアングルを変えます。レンズの直前にある花は大きくボケて写ります。ピントを合わせた被写体より(被写界深度より)手前にあるものがボケている状態を、“前ボケ”といいます。

前ボケに使用するのは花でなくても、木の幹などでもかまいません。花を入れる場合は、くれぐれも花を折って取ったり、強く曲げるのではなく、自分がアングルを変えて最適な位置を見つけます。


*一眼レフタイプのデジタルカメラにマクロレンズを装着して撮影すると、より被写界深度の狭い(浅い)撮影が可能となり、より大きく柔らかなボケを利用することができます。[アップデーツ2001 / 04 デジタル一眼レフの実力を検証!]も参照してください。




試行錯誤を繰り返して、“芸術的”な構図を探し出そう


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奥の花にピントを合わせ、右に別の花を前ボケとして入れています。このとき右の花は、レンズの正面約5cm位くらいの位置にあります。 これも画面左下に前ボケを入れた例。奥の花は目立つように、木の幹と重ねています。 より大胆に前ボケを入れます。画面全体に色があり、より鮮やかなイメージを与えます。



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花の距離によっても、前ボケの花のボケ方が変わります。前ボケになる花の位置や距離を微妙に変えながら、色々と試してみましょう。
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photo 花ではなく、木の幹を入れても画面は整理できます。太い幹を入れることで、細い枝を画面から排除しています。





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