Digital Camera Basics
【その4】 デジタルカメラで梅を撮ってみよう


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 花を際だたせる、背景と光線を選ぼう

花を狙うことに慣れたら、今度は背景に気を配ってみましょう。

はじめは花ばかりに目がいきがちですが、その花がいちばん目立つような背景を選びます。もちろん後ろに紙などを置くのではなく、カメラの位置、アングルを変えて背景を変えます。

たとえば、白い梅を白いバックで写したのでは、花が目立ちませんね。白い梅は暗めのバックや、青空をバックにすると目立ってきます。

空をバックにすると、背景と被写体の明るさの差が激しく、花が暗い影になりやすいので、露出補正をしたり、ストロボを強制的に発光させて露出の調節を行います。

さらに、花にどのような光が当たっているかを確認します。太陽の光が正面から当たる順光よりは、逆光半逆光の状態のほうが、花が輝き、花びらの色も明るくなってきれいに見えます。背景を選んでアングルを変える際に、あわせて光の当たり方も確認してみましょう。




木のまわりを歩き回って、背景と光の変化を感じてみよう


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花の後ろから狙い、逆光になるように撮影。暗いバックを選ぶことで、さらに花を際だたせています。 これも逆光で、今度は花の正面や横の面が見えるようにアングルを決めたカット。


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これも逆光で撮影したカット。露出を+2/3ステップ補正しています。ピントは雄しべの一点に合わせています。 半逆光の梅を、青空をバックに撮影。ちょと雰囲気が変わってきます。


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白い梅の花を、白っぽいバック、しかも花が後ろにたくさんあるアングルでは、メインの花があまり目立ちません。 白い花は青空バックがよく似合います。左の写真と同じ花ですが、青空バックのアングルだと花も映え、より存在感も強くなります。ここでは花の白さを忠実に再現するため、+2/3ステップの露出補正をしています。 同じ花が光を浴びる時間に撮影。輝いた花びらは、暗めの背景によりクッキリと浮かび上がります。同じ被写体でも光線状態や、アングル、背景で大きくイメージが異なります。


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空をバックにした場合で、とくに空の面積が広いと花がアンダーになります。 ストロボを強制発光すると適正になりますが、少し人工的な感じがします。好みの問題ですが……。 露出補正で+(プラス)に補正すると、花と一緒に青空も明るくなり、青さが減っています。ストロボを使用するか、好みのわかれるところです。




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