Digital Camera Basics
【その4】 デジタルカメラで梅を撮ってみよう


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 被写界深度の“狭さ”を積極的に利用しよう

花が咲き乱れる梅の木などにいざ近寄ってみると、どこにレンズを向けていいものか迷ってしまいます。そして“とりあえずこの辺を……”と撮影すると、仕上がりには“迷い”がそのまま写ってしまい、散漫なカットになりがちです。

そこで、撮り急がずにじっくりと花を観察し、形のきれいな花を一つ、もしくは一かたまり見つけて、そこにしぼって撮影します。

マクロ撮影では被写界深度は狭くなるので、その花にしっかりとピントを合わせます。また、デジタルカメラの最短撮影距離付近での撮影では、被写界深度が狭くなるため、小さな梅の花でも花全体にピントを合わせるのがむずかしくなります。しっかりとポイントを決めてピントを合わせます。

ポイントは好きなところに置けばよいわけですが、画面内で目立つ雄しべや雌しべにポイントを置き、ピントを合わせると、その写真は見やすくなります。ピントが合いにくい場合は、自分の手を花の横に置いて、そこにピントを合わせるといいでしょう。




意外とポイントをしぼりにくいのが、梅や桜‥‥


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とにかくまず一輪を目立たせる。画面に他の花を入れない方法。 一つの花に近づいて、同じくらいの距離の花を画面に入れないようにしてみます。 複数の花を入れる場合は、ピントを合わせる花をしぼる。“どれでもいい”では、見にくくなります。


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上の位置の花に絞った場合。構図を考えて配置します。 これは失敗例。構図からすると右の花より、左の2輪の方が目立っている。目立つほうにピントが合っているほうが、当然見やすくなります。 マクロ撮影ではピントが合わせづらいことがあるので、自分の指などを入れてピントを合わせる方法も。シャッターを切るときはもちろん指を外します。




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