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05. 水分って、重要です
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夏はMYドリンクを!
MYドリンクでランニング 最近は“練習中に水を飲むとバテる”などという話は、あまり聞かなくなってきており、運動中の水分摂取の必要性は、周知の事実として受けいれられるようになってきました。サッカーでは1997年から、大会本部が高校生までの公式試合において、審判の判断で試合を中断し、水分を補給させる飲水タイムを導入することが試みられ、定着してきています。いくつかの全国大会でデータを取りましたが、水分を補給できるようになった結果、試合中の体温上昇をおさえられたという効果が認められました。

また、ランニングはいつでも水分補給ができるので、夏は必ずMYドリンクを用意しましょう。
こんなMYドリンク
を用意しよう!
それでは、MYドリンクはどのようなものがよいのでしょう。マラソン選手を例にとって考えてみると、ロードレースでは5,000m毎に給水所が設けられていて、選手が準備したスペシャルドリンク、ミネラルウォーター、スポンジなどが用意されています。暑い時期のレースは、この水分補給がレース後半の疲労をできるだけおさえるポイントになったりします。そこで、選手は上手に給水をしたり、スポンジにふくませてある水で筋肉を冷やしたりしています。

スペシャルドリンクは、工夫をして各選手の好みに合わせて作っているようですが、レモンやオレンジなどの柑橘系のもの、スポーツドリンクを薄めたもの、脂肪燃焼を助けるとされているバイオ茶などが多いようです。なかには炭酸抜きのコーラを使用していた選手がいたようですが、糖分が多いと吸収速度が遅くなるので、レース中は適していません。体内での吸収を考えると5〜15℃の冷たくて、糖分3〜6%程度の飲料がよいとされています。スポーツドリンクは飲みやすさ、吸収の速さから、暑いときの水分補給にはすぐれた飲料なのです。また、1時間以上もからだを動かす場合は、飲みやすいスポーツドリンクを摂ることによって、電解質のアンバランスからくる筋肉のケイレンを予防することができます。
MYドリンクで
ウォーターブレイク
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最後に、水分補給の方法についてはどうでしょうか。梅雨明けや暑くなりはじめで、からだが慣れていない時期に外出したり、スポーツを楽しむ場合には、とくに水分の摂り方に注意を払わなければいけません。汗による体重減少が体重の2%を越えないように、20分間隔ぐらいで、コップ1杯のウォーターブレイクを入れましょう。また、水がほしいと思っているときは、すでに足りない状態になっているので、そうなる前に300ml程度補給しておくことが重要です。

こういったこまめな水分補給を積極的におこなっていくウォーターローディングは、夏の練習を快適にするひとつの方法です。水分補給の時間は、練習をさぼったり、怠けたりしているわけではなく、効率のよい練習をするための、そして選手のコンディションを維持して命を守るための、重要な時間であることを認識しなければなりません。

また、睡眠時間、食事、疲労のレベルなどを練習日誌に書いておいて、各自で体調を管理していくことも、暑いなかでの練習を乗りきる方法だと思います。体力をつける練習とおなじように、暑さを克服することも、大切なトレーニングなのですから!
(文:沼澤 秀雄 〜 プロファイルはこちらへ


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