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04. き、き、筋肉痛です…
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ストレッチが大切!
ストレッチは
超おすすめ!
筋肉をゆっくり伸ばして、リラックスさせる。そんなストレッチは、誰にでもできる簡単な運動ですし、さらに、からだを柔軟にしてケガを防止したり、ウォーミングアップとして運動能力を引きだしてくれたり、筋肉疲労をすみやかに取りさってくれたりと、筋肉痛を予防するためにも効果絶大、大変有効な手段なのです。スポーツマンならこのストレッチを完璧にマスターして、そのすばらしい効能を自分のものにしてみましょう!
ストレッチは
魔法の効き目
illustration
サーモグラフィックで測定すると、ストレッチなし(左)とストレッチあり(右)で、ヒフの表面温度にこれだけの差が出る(緑が温度の低いところで、赤が温度が高いところをあらわしている)。
ストレッチは文字どおり筋肉を伸ばすことをいいますが、そこには驚くべき効果が数多くあることがわかってきました。生理学的な効果をまとめると、“筋温を上昇させること”“柔軟性が高まること”“運動後の筋肉がやわらかくなること”“筋力と筋持久力の低下をおさえること”があげられます。

しかも、そればかりではありません。ストレッチで筋肉を伸ばすことによって、脳にも影響をおよぼし、興奮や緊張をやわらげ、精神を落ち着かせるリラクゼーション効果がもたらされるというのです。筋肉は酷使されると極度の緊張状態になり、筋から中枢神経にむかって、信号が絶えず送られるようになってしまうのですが、ストレッチをおこなうことによって、神経系の興奮をおさめて、筋肉と脳のストレスをなくすことができるのです。
ラジオ体操も
ストレッチ
日本で普及してきたラジオ体操も、広い意味でいえばストレッチのなかの、反動を使って筋肉を伸ばす“バリスティック・ストレッチング”と呼ばれるものなのです。それにたいして、筋肉を動かさず、反動を使わないでおこなうものを“スタティック・ストレッチング”といい、1975年に、アメリカのボブ・アンダーソンが書いた『ストレッチング』で一般に紹介され、大ブームになって広くおこなわれるようになったのです。
ストレッチの
4つのポイント
これから使おうとする筋肉について、息をゆっくり吐きながらを伸ばし、そのままの位置でキープするのがストレッチの基本です。それをもっと安全に、より効果的におこうためにはいくつかのポイントがあります。ランニングの場合、とくに下肢の筋肉やアキレス腱などをじゅうぶん伸ばすことが必要でしょう。ひとりでもできますし、パートナーとペアでおこなえば効果倍増です。楽しく話をしながら、つぎの4つのポイントを押さえておこなってください。

1) ストレッチの前に、軽い運動をしてからだをあたためる
2) 反動を使わずに、ゆっくりと1か所について、10〜20秒じわじわと
3) 気持ちよく伸びているところで止め、痛みを感じるところまでは伸ばさない
4) 呼吸はとめずに伸ばすときには、大きく深呼吸
(文:沼澤 秀雄)


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