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06 日本型食生活とグリコーゲンローディング


#2 グリコーゲンローディングについて

限りあるグリコーゲン
下の表は、体内に貯蔵されている糖質と脂肪の量を示しています。この表でおわかりのように、からだに蓄えられた脂肪にくらべ、筋肉に蓄えられるグリコーゲンは非常に少ないので、毎日の食事で補給する必要があります。とくにマラソンやトライアスロンなどの持久的な運動では、この筋グリコーゲンを試合前に満タンにしておくと、よりよい記録につながります。このための食事法を、グリコーゲンローディングといいます。

ヒトの体内エネルギー源貯蔵量(体重70kg・男子)
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2種類のグリコーゲンローディング
[古典法]は、試合6日前から3日間糖質が低く、脂質やたんぱく質が多い食事を摂り、同時に激しい運動で、体内のグリコーゲンを少なくします。グリコーゲンを使い切った後、試合前の3日間で糖質が多い食事を摂ります。その結果、筋グリコーゲンの合成が高まることになります。
graph しかし、この方法では疲労からの回復が間に合わなかったり、体調を崩す可能性もあり、多くのリスクをともないます。したがって、試合前3日間だけ、総エネルギーの70%前後を糖質から摂る食事にする方法が開発され、これを[簡便法]といいます。この方法は、古典法と同じように筋グリコーゲンを高めることができるとされており、現在では、リスクの少ない簡便法を行う選手が多いようです。

◎ぶっつけ本番のグリコーゲンローディングでは、失敗する可能性があります。事前に練習をし、個人にあったグリコーゲンローディング法を開発しましょう!



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