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03 風邪の予防と対策


#2 風邪予防の3原則

1. 疲労をすみやかに回復させよう


休養(睡眠)
横になり、目をつむっているだけでも効果あり。なかなか寝つけないときも、決まった時刻に布団に入り、生活のリズムを整えるようにしましょう。


入浴
入浴でも血液の循環がよくなり、疲労物質をすばやく除去することができます。鼻にじんわり汗をかくくらい、湯船にゆっくりつかりましょう。腕や脚がかゆくなってきたら、血液が循環している合図です。


栄養(食事)
運動後30分から1時間のあいだに食事を摂ると、疲労回復に効果的だといわれます。このタイミングで食事が摂れない場合は、果物(100%ジュースも)やおにぎり、パンなど、糖質を多く含む食品を摂りましょう。

2. 防衛力を高めよう
防衛力の保持には、ビタミン類の摂取が不可欠です。とくに重要なのが、“ビタミン類のエース(A・C・E)”といわれる3つのビタミンです。
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ビタミンA(ベータカロチン)〜 緑黄色野菜で鼻・のどをガード
ベータカロチンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。ベータカロチンは、フリーラジカル(活性酸素など)を減少させることなどによって、免疫機能を高めるといわれています。また、粘膜を丈夫にする働きがあり、粘膜でおおわれている鼻やのどの保護に不可欠です。
緑黄色野菜はビタミンA(ベータカロチン)がたっぷりです。ほうれん草など葉物の野菜は、加熱することでカサが減り、たくさん食べることができます。みそ汁やスープには2〜3種類の野菜を入れましょう。
ビタミンAの1日の摂取量は5,000IUを超えないようにしなくてはいけません(第6次日本人の栄養所要量より)が、緑黄色野菜などの食品は、ベータカロチンの状態で存在しており、必要以上のビタミンAを摂取する心配がありません。


ビタミンC 〜 前菜&食後のフルーツでウイルスを撃退
ビタミンCは、白血球の機能を高め、防御(免疫)力の低下を防ぐといわれます。
また、寒冷抵抗力を増す働きや、抗ヒスタミン作用、フリーラジカル(活性酸素など)の除去にも関与しています。
ビタミンCは1度にたくさん摂ると、吸収率が低下するとの報告もあります。サプリメントなどで一度に大量のビタミンCを摂取するよりは、食事のなかでこまめに補給するほうが効率的です。
野菜やフルーツには、ビタミンCがたっぷりです。ビタミンCは加熱に弱いので、生で食べるのがおすすめ。“漬け物”や“サラダ”を食前のオードブルとして、食後のデザートとしてフルーツを食べましょう。トータルで片手にのるくらいの量が目安です。


ビタミンE 〜免疫機能を高めます
ビタミンEは、フリーラジカル(活性酸素など)を減少させることなどによって、免疫機能を高めるといわれています。また、細胞膜の保持にも役立ちます。
現在のところ、ビタミンEの過剰摂取による症状は明らかにされていません。


3. 室温と外気温に気を配ろう(温度差コントロール)
illust人間の体温は一定を保とうとするため、急激な温度変化はからだに負担をかけます。汗をかいたら、こまめに着替えましょう。汗をかいた衣服をそのまま着ていることは、冷水を身につけているようなものです。
また、外気温との差が極端にならないよう、室温調節や外出時の防寒を怠らないようにしましょう。室温と外気温の差は5〜7℃が理想的です。



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