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03. あの“ピル”にも不安がよぎる……DES(人工女性ホルモン) 米国で、1940年から1960年に禁止されるまで、妊婦の流産防止剤として使用された人工女性ホルモンが、DESです。この薬を投与された妊婦の子どもたちに、生殖器官の奇形、未発達、膣ガンが発生。これがきっかけで、胎児に影響する、合成化学物質のホルモン作用の恐ろしさが認識されるようになったのです。 人工でも、天然でも、女性ホルモン作用のある物質は、動物に生殖能力を低下させる作用があります。そこで気になるのが、最近日本でも解禁された“ピル”。ピルは、DESと同じ人工女性ホルモンです。投与された女性やその子どもはもちろん、服薬した女性の排泄物から自然環境に流れ出て、土壌や魚などの食料に影響が出ないかが、懸念されています。 わが国では、DESによる被害は報告されていませんが、胎児に対する化学物質の恐ろしさは、サリドマイドや水俣病被害などによって、経験しているといえます。
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ピル非服用者と服用者の比較(乳癌のリスク)
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[出所] | Collaborative Group on Hormonal Factors in Breast Cancer: Lancet 347,1713-1727, 1996 |
[出典] |
厚生省のHP:報道発表資料・医薬安全局・低用量経口避妊薬(ピル)の承認を「可」とする中央薬事審議会答申について より |