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環境ホルモンとは、ホルモンの働きを阻害する化学物質 しかし、成長や代謝をつかさどるホルモンの情報が、各器官に伝わらなかったらどうなるでしょうか。各器官は、“どちらの性になるか”の情報をもらえないのですから、乳房があるのに精巣が備わっていたり、ペニスや精巣、または子宮が未発達だったりすることになってしまいます。 ホルモンは作用すべき細胞(レセプター)が決まっているので、この両者の関係は“鍵と鍵穴”によく例えられます。近年大量に開発された化学物質のいくつかは、本来しかるべきホルモン(本来の鍵)が収まるはずの細胞(鍵穴)に“はまって”しまい、正しい情報伝達を阻害します。“にせの鍵”になってしまうわけです。 |
体内ホルモン![]() |
環境ホルモン![]() |
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“よし、この子は男の子、了解!” 〜鍵と鍵穴が合致。 |
“なに、この情報? だれ、あんた?!” 〜鍵先の形は同じだが、情報をもたない偽のホルモン=環境ホルモン。 |
ホルモンは本来、甲状腺、下垂体、精巣、卵巣といった体内器官のみで作られます。ですから、外部から侵入して、ホルモンのような働きを起こしてしまう化学物質を、“環境ホルモン”と呼んでいます。正しくは、その性質から、“内分泌(ホルモン作用)攪乱物質(Endocrine Disrupters)”といいます。 |