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そもそもホルモンとは? 私たちは毎日、意識をしなくても汗をかいたり、お腹がすいたりします。また、子供は適切な食料を与えていれば、生物学的には自然と育っていきます。このような情報と指令は、どのように人体内で伝わるのでしょうか。この情報のやりとりを主につかさどるのは、“神経(脳)系”“免疫系”、そして“内分泌(ホルモン)系”の体内3大ネットワークです。ここで問題となるのはもちろん、“内分泌系”の情報伝達機能です。 赤ちゃんが男の子になるか、女の子になるかを決定するのは、遺伝子です。XX染色体は女の子に、XY染色体は男の子になることは、私たちも学校で習ったと思います。赤ちゃんがお母さんの胎内で成長していく過程で、もともと精巣にも卵巣にもなりうる生殖腺を、この染色体からの情報が分化させていくのです。精巣や卵巣は、それぞれの性の特質を備えるべく情報を、“性ホルモン”によって各器官に“必要な時期”に伝えます。同じように、甲状腺からは“甲状腺ホルモン”が分泌され、代謝や知能・成長の調整を、脳下垂体からは“成長ホルモン”が分泌され、成長を促したり、抑えたりしています。 |
内分泌器官とホルモン・その過不足による疾患 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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各内分泌器官が供給するホルモン、その本来の作用と過不足による影響をまとめたもの。環境ホルモンによって、供給されるホルモンに過不足が生じ、上記のような症状が起こる恐れがある。
[出所]環境庁 [出典]『環境ホルモンのしくみ』 佐藤 淳・著 日本実業出版社・刊 |