Digital Camera Basics
【Suwa's Tips】 知っておきたいこと


02
 ハードディスクタイプのメモリカードについて

[01]でも触れましたが、CFカードメモリには、ハードディスクを内蔵した大容量タイプもあります。現状では“マイクロドライブ”と呼ばれるもので、1枚で数百MBや1GBもの容量があり、値段的にもメモリタイプよりも安価です。しかし、いくつか注意が必要です。




◎所有しているデジタルカメラが対応しているか

CFカードメモリには、厚みがわずかにちがうType I とType II の2種類があります。

Type IIのほうが厚みのある規格で、執筆時点では、ほとんどのハードディスク内蔵のCFカードはこのType IIになります。デジタルカメラのCFカードスロットがこのType IIに対応していないと、ハードディスクタイプは使用できません。また、Type II規格に対応していても、ハードディスクタイプに対応していない機種も存在します。

自分の所有する機種でハードディスクタイプのCFカードが使用できるかどうかを、メーカーのwebサイトやカタログで確認してから購入しましょう。


◎ハードディスクは振動に弱い

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ハードディスクタイプのCFカードのなかには、文字どおりごく小さなハードディスクが内蔵されています。ハードディスクは、磁気記録媒体が高速で回転しており、撮影するとそこにデータを記録していきます。音楽CDで音源を再生することの逆、そう考えればわかりやすいでしょう。

このため、強い衝撃を与えると、画像の記録・再生ができないこともあります。画像の記録中、再生(読み出し)時には、激しく動作するため、とくに振動に弱くなります。販売メーカーは、衝撃に耐えるように設計しているとアピールはしていますが、それでも、メモリタイプより振動に弱いことは確かです。

一度トラブルを起こすと、そのカードは二度と使えなくなってしまうこともあるので、このタイプのCFカードを使用する場合は、カメラにできるだけ大きな振動を与えないよう、とくに記録・再生中は注意が必要です。


◎電池の消耗が早くなる

ハードディスクタイプのCFカードは、メモリタイプとちがい、内蔵しているディスクを常に回転させる必要があります。しばらく使用しないと回転が止まるなどして、省エネ化が図られてはいますが、メモリタイプとくらべて電池の消耗が早く(大きく)なります。

メモリの種類によっては、あまり差がないものもありますが、ハードディスクタイプのほうが電力を多く必要とする場合が多いようです。ハードディスクタイプを使用して屋外での撮影をする場合は、念のために、多めに電池を持って出かけましょう。




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