Digital Camera Basics
【その10】 より高度&マチガイのない画像処理をマスター


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 サイズ変更時のポイント

デジタルカメラで撮影した画像を利用する際、多くの場合、リサイズを行って必要なサイズに変更します。インターネットのホームページに利用する場合などもそうでしょう。そんなリサイズのポイントを、ご紹介です。




リサイズの作業は繰り返さず、一度でキメる。これが鉄則。

iPhoto Express2.0SEの場合、サイズの変更は[編集]メニューの[調整]にある[サイズ]をクリックし、さらに右に表示されるダイアログに希望するサイズを入力します。
*サイズと解像度などに関しては第7回[01:リサイズと解像度設定 ]を参照してください。

さて、サイズ変更してみて、ちょっと小さすぎたり大きすぎたりということもあるでしょうし、保存までした後で大きすぎた、小さすぎた、ということもあるでしょう。このような場合に注意が必要です。
画像の拡大・縮小はソフトが擬似的に画像を作り出すため、多かれ少なかれ画質を劣化させてしまいます。
illust

このサイズ処理の際もほかの処理と同様、一度やってみて気に入らなかったら、一度作業を取り消して、もう一度はじめからやり直します。


photo photo 05は、画像を拡大してから、さらに縮小してサイズ調整したもので、06は一度でサイズ調整を行ったものです。シャープネスにかなりのちがいがあることがわかるでしょう。一度サイズを大きくして、大きくなりすぎたから少し縮小、といった繰り返し処理のパターンは避けるべきでしょう。
05 06




スモールサイズ”の撮影が有利な場合もある。

PowerShot Aシリーズカメラのように、スモールサイズとラージサイズの2つの画像サイズが選べる機種の場合、利用サイズによってはスモールで撮影しておいたほうがよい場合があります。
一般に“大きなサイズの画像ならクオリティが高い”と思われていますが、縮小して使うとなると話は変わってきます。試しにくらべてみましょう。


photo photo
07 08

07は、ラージサイズ画像(1280*960ピクセル)から縮小したもので、08がスモールサイズ画像(640*480ピクセル)から縮小した画像です。
大きなちがいには感じられないかもしれませんが、07では、ビルの上のほうの窓の輪郭がぼやけていますが、08では輪郭がシャープなまま残っています。
スモールサイズ画像から縮小したほうが縮小率が小さくてすむため、画質の劣化が少なくなっているのです。利用サイズが大きくないとわかっているときは、はじめからスモールサイズで撮影しておいたほうがよい場合もあるのです。




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