Digital Camera Basics

その9 画像処理を考えて撮影‥‥フィルターを使いこなそう!



今回は基礎編を終えたみなさんに、ちょっとした“テク”をご紹介です。

前回までのレクチャーで、デジカメでの撮影、フォトレタッチ、印刷と、一連の流れをご紹介してきました。今回と、さらに次回は、中〜上級者向け、さらに細かなポイントをチェックしていきましょう。 今回は、久しぶりの撮影編、“フィルターを使いこなそう”というわけです。デジカメ画像のクオリティをより高くするために、またより独創的な画像にするために、ちょっとこだわりの“テク”をご紹介いたします。




デジカメにも?! そうなんです。フィルターを利用するのです。

“デジタルカメラで撮影した画像は、あとで、いくらでも、加工できる‥‥”。デジカメを説明するときによく使われる言葉ですね。 でも、第6回[03:レタッチ作業での注意ポイント]でもご紹介した通り、パソコンでは処理できない、できたとしても、自然な仕上がりにはならない“限界”というものがあります。
そこで、撮影時に“できることはやっておこう”というのが、今回のテーマ、オススメしたいのがフィルターの使用です。カラーバランスや空の色合いなど、自然の撮影で大切になる調整を、パソコン上ではなく、撮影時にフィルターで行おうというものです。 撮影時にできることはやっておく、これがクオリティの高い作品への近道です。今回は、銀塩写真でも人気の高い2種類のフィルターを使ってみましょう。



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カラーフィルターのススメ
より自然な描写のために、“色フィルターなんて使わない!”と、こだわる方もおられるかも‥‥でも、よく考えると、実際には、デジタルカメラ内部で色の処理は行われるわけですし、しかもいつも最適なカラーバランスになるとは限りません。また、自然な色合いではなくても、非日常的な雰囲気を出すために、わざと色をつけたい、色を補正したい、そんな場合もあるでしょう。そんなときが、カラーフィルターの出番です
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PLフィルターのススメ
もともとは、ガラス面や水面の反射を除去する目的のPLフィルター(偏光フィルター)が、自然写真でも人気があり、多用されます。空の色をより濃くしたり、水面の反射を弱めたり、植物の葉のテカリを抑えることができます。クセがあるので常用はオススメしませんが、“適材適所”に使用することが、効果を生むポイントです。
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フィルターの種類と利用法
銀塩一眼レフカメラなどとちがい、コンパクトタイプのデジタルカメラには、フィルターを装着するためのネジこみ用の溝を切っていないものが大半です。ちょっと“強引”ですが、デジタルカメラでの使用方法を解説し、あわせて使用するカラーフィルターやPLフィルターのタイプも紹介しましょう。
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