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【その3】 雪景色のなかでデジタルカメラを使ってみよう |
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被写体を見つける“カメラアイ”を養おう! | |
プロとアマチュアのちがいとは? もちろんテクニックにはいろいろありますが、その大きなちがいの一つに、被写体を見つける“カメラアイ”があげられます。同じ場所で撮影しても、プロはすばやくいろいろな被写体を見つけ、撮影を重ねていきます。特に冬の自然は、目を引く花や新緑、紅葉などがあるわけでもなく、被写体をいかに見つけるかが大切なポイントになります。この被写体を見つける目、“カメラアイ”を養うことが非常に大切なのです。 デジタルカメラなら、気に入らないカットは撮った後に簡単に消去できます。コストも気にならないので、気になったものはすべて撮っていきましょう。慣れてくれば、どんなものが絵になりやすいのかがつかめてくるはず。とにかくはじめは、たくさん撮ることが重要です。 山などに出かけ被写体を見つけるときは、時々足を止めて、ゆっくりと周りを見渡します。歩きながらでは目立つ物しか目に入らず、小さな被写体を見過ごしてしまうことが多くあるからです。遠くの風景だけでなく、自分の足下からいろいろな物をよく見て、進行方向、通ってきた道、上方など、いろいろな方向を見てみましょう。ただ歩いているときには気がつかなかった物がきっと目に飛びこんでくるでしょう。 登山の場合は、1日のスケジュール、進むペースが大切ですが、撮影目的の場合は、スケジュールに余裕を持っておくことが肝心。一般的な登山ペースの倍の時間はみておくと、ゆっくりと撮影できるでしょう。特に雪山では、この時間の読みも大切です。 |
足を止めて探してみよう。足下、頭の上‥‥。 |
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こんなシーンは雪山ならたくさん見かけるはず。真っ白にならないように露出補正をしておきましょう。 |
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ポコポコとした雪の膨らみは色々な狙い方ができます。“おもしろいな”と思ったら、迷わずシュート。 |
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自分の歩いた足跡もモチーフとしてはおもしろいもの。固定観念をもたずに、いろいろなものを撮ってみましょう。 |
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巣穴と思われる岩に向かってウサギの足跡が。足跡と岩を入れて撮影。ゆっくり辺りを見渡すといろんなものが見つかります。 |
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林はたくさん目に入りますが、ちょっと目線を変えてみると、その陰もなかなかフォトジェニックです。 |
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水場にいけば水面に顔を出した石の周りの水が凍っていました。日中でも日陰になっている場所なら見つかるはず。 |
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これも水面のカット。氷に閉じこめられた空気の泡と、氷の表面の結晶の形がおもしろい。 |
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岩の上の積もった雪から滴が落ちていたので、マクロ撮影モードに切り換えて撮影。水滴が膨らんだタイミングで撮るのがコツ。 |
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上を見上げてみると木々が迫っているように撮ることができる。真上も確認したいアングルです。 |
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雪のシーンというわけではないけれど、木の周りにムカデのような弦が巻き付いていた。これもマクロモードでGET! |
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橋など高い場所から見られる場所があれば、すかさず見下ろして撮ってみる。とにかく貪欲に被写体を探すこと。 |
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ありがちなカットだけど、雲が晴れたタイミングに山々を撮ってみる。遠くにもちゃんと目を向けておこう。 |
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大きな足跡。クマ? それともただの犬? よくわからないので大きさの比較のために自分の手を入れて記録撮影。こんなカットもデジタルカメラなら無駄が気にならない。 |
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木の上の雪が溶けて、木が跳ね上がった跡。地面には木の跡がしっかりと残っている。これもマイナスの露出補正で雪の質感を出して撮影。 |
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