見て学ぶ・ふれて考える 〜 行ってきました、社会見学!
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第8回 復元された大正時代の「家」で絵本に親しむ〜「三鷹市 星と森と絵本の家」〜
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山の手エリアにも脚を伸ばします

もう一つ、『星と森と絵本の家』には大切な展示があります。それは、豊かな自然を残す天文台の森に囲まれた家の中庭です。中庭で、築地さんからここの名物案内人をお二人紹介していただきました。

まずは、この庭で伐採された木材を使って、クラフトを作ってくれる森さん。森さんは会社を退職後、趣味の木工を活かし、子どもたちにペンダントや小物作りを教えていらっしゃいます。おしゃれな大工さんのような風貌の森さんは、子どもたちの人気者。この施設にある看板や、展示室にあった月面を見るボックスも森さんの手によるものです。

もう一人は、庭の花壇ならぬ“草壇”を守る西川さん。植えられているのは、いわゆる園芸植物ではなく、天文台の中に生えていた草花たちです。この土地特有の植物を残し、育てることを念頭において、ふつうは雑草として抜かれてしまう植物を大切に育てているのだそうです。なかには、絶滅が危惧させる植物も見つかったとのこと。

しばらく庭でお話をうかがっていると、突然歓声があがりました。空を見上げると、厚い雲が薄くなり、月にかくされた太陽の姿が! そうです、天候が悪いなか、幸運にも日食を見ることができたのです!

本日の日食イベントには、残念ながら天文台の職員の方はほとんど奄美方面に出張のため、「星のソムリエ」の岡崎さんがいらして、日食について、科学的な説明から歴史までのお話を聞かせてくれました。これも、天文台がある三鷹市ならではの魅力ですね。

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三井八郎右衛門邸木のクラフトを作ってくれる森さん。はじめてのノコギリ体験にドキドキ!。

前川國男邸草壇を守る西川さん。天文台敷地内から集めた草花を育てています。

吹き抜けの居間雲が切れて、日食を観測することができ、子どもも大人も大興奮!

小出邸日食について解説してくれた“星のソムリエ” 岡崎さん。

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