見て学ぶ・ふれて考える 〜 行ってきました、社会見学!
第1回Honda「ハローウッズ」 第2回「都心の水辺でエコツアー」 第3回「筑波宇宙センター」 第4回「首都圏外郭放水路」 第5回「富士山・青木ヶ原樹海」 第6回「いわき市アンモナイトセンター」 第7回 木立の中にある「むかし」へのエントランス〜「江戸東京たてもの園」 第8回「三鷹市 星と森と絵本の家」
第8回 復元された大正時代の「家」で絵本に親しむ〜「三鷹市 星と森と絵本の家」〜
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むかしの空気を胸一杯に吸いこみます

メインとなる読書室は、北側にあった3つの部屋をつなげ、広さを確保しながら、壁や柱をうまく使って本棚をつくってあります。板張りがきもちよい部屋に、2000冊におよぶ絵本が並べられています。見ると、どれも子どもに読ませたくなるような絵本ばかり。それもそのはず、ここに置かれた絵本は、「みたか・子ども絵本プロジェクト」に参加するボランティアの方たちが、検討を重ね、選び抜いた本たちなのです。並べられた本のジャンルは、童話のような創作から、図鑑や科学の本まで、子どもたちが幅広い視点で、本に親しめるようなラインナップになっています。

本の並べ方や、分類にも、他の図書館にはないユニークな工夫があります。本は大きく「星」「地球」「森」「植物」「動物」「人と暮らし」の6つのカテゴリーに分け、色で分類してあります。さらに、英字で本の種類を示してあります。「A」はいわゆる赤ちゃん絵本、「B」は詩・言葉に関する本、「C」は図鑑、「D」は解説書、「E」は伝記やオリジナルなお話の絵本です。分類は、本棚と、それぞれの本の見開きに丸いシールで貼って示してあり、これを“本の本籍”とよぶのだそうです。

さらに、それぞれの棚の中では、「水」「川」「穴」「どろんこ」「大地」…のような、テーマによって本が配置されています。このテーマによる分類は四角いシールで貼って示してあり、“本の住民票”とよばれます。

本は、この家から持ち出し禁止ですが、家の中なら自由なところで読むことができます。読書室の椅子、客間のちゃぶ台、あるいは縁側でひなたぼっこしながら…お好きなスタイルでどうぞというわけです。本を読みふけっているのは子どもたちだけではありません。ここでは、大人も童心にかえり、本を読むことができるのです。

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地層蔵書は、物語から科学にいたるまで、幅広い視点で集めてあります。

植木が並ぶ路地棚と本の見開きに貼られた“本籍”。絵本の分類を示しています。

風車講習会縁側の下で発見したプレート。絵本の家には、子どもたちの好奇心を絵本につなげるさまざまな工夫がこらされています。

都電7500型読書室。ここでは思う存分絵本の世界にひたれます。

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