![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 出迎えてくださったのは、『星と森と絵本の家』副主幹の築地さん。三鷹市の絵本プロジェクトを初期から推進していらっしゃる方です。築地さんに案内されて中玄関へ。いよいよ家の中に入ります。そこで、日本家屋の常識…靴を脱ぎます。奥には書斎、畳敷きの客間、居間、長い廊下、縁側が続き、まるで大正・昭和の時代にタイムスリップしたような感覚です。 既存の家屋をできるだけ残したという『星と森と絵本の家』は、古い建具をそのまま使っているところがたくさんあります。なつかしさに負けて、廊下の端にある引き戸に思わず触れそうになり、これも展示物であることを思い出し、おもわず手を引っ込めました。 「開けてみてください。」と意外にも築地さん。おそるおそる開けると、中には子午儀が展示されているではありませんか! その他にも、襖(ふすま)、押入れ、箪笥(タンス)を開けると、中から茶箱、おはじき、お手玉、カルタ…、なつかしい家財道具や遊具がぞくぞくと出てきました。 柱には古い電話機がかけられ、足踏み式のミシン、火鉢など、昔の道具もそこここに置かれています。展示物には、手のマークがついたものと、手に×マークがついたものがあり、手のマークだけなら、触ってよいというのです(×マークは触っちゃダメ)。 すでに、ちゃぶ台にむかって数人の女の子が、おはじきやカルタで遊んでいます。現代の子どもたちは、絵本に出てくる古い遊びや、生活道具のことを知りません。そう、『星と森と絵本の家』では、ふつうの博物館のように、展示物を眺めるだけでなく、昔の道具を見て、触って体験することができるのです。 ![]() |
![]() |