見て学ぶ・ふれて考える 〜 行ってきました、社会見学!
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第8回 復元された大正時代の「家」で絵本に親しむ〜「三鷹市 星と森と絵本の家」〜
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むかしへの「時間旅行」……はじまり・はじまり

おりしも、日食が起きる7月22日、『星と森と絵本の家』でも日食観察会が開かれるとの情報があり、この日に的をしぼって見学にうかがいました。ところが、当日は、朝からあいにくの雨…。太陽を見るのはむずかしそうです。

小高い丘の上に立つ国立天文台のバス停を降りると、目の前は映画『となりのトトロ』に出てくるような森がひろがっています。国立天文台の門をくぐり、森の小路を進むと、『星と森と絵本の家』が見えてきました。

三鷹市では、親子がふれあいながら、子どもたちの豊かな心を育むために、4年前から市民参加型のプロジェクト「みたか・子ども絵本プロジェクト」を発足させています。その拠点となる場所を探していたところ、国立天文台から古い官舎の提供を受けて、ここに念願の施設を建てることになりました。

入り口部分こそ近代的な建物になっていますが、奥に控えている、施設のメインとなる家屋部分は、とてもレトロな風貌。それもそのはず、大正4年に立てられた天文台の官舎を三鷹市の文化財として復元整備したものです。復元には、伝統工法の技術を持つ職人が、家屋を注意深く調査し、解体し、現在の建築基準法に合わせて基礎から建て直しました。古い家屋を復元するのは、新しい建物に建て直すより、ずっと手間がかかることでした。

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小寺醤油店国立天文台の入り口。武蔵野台地の豊かな自然が残る。『星と森と絵本の家』は、この敷地内にある。

村上精華堂古い官舎を復元した建物の外観。(画像提供:三鷹市)

万世橋交番受付やホールがある管理棟。こちらから入ります。(画像提供:三鷹市)

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