見て学ぶ・ふれて考える 〜 行ってきました、社会見学!
第1回Honda「ハローウッズ」 第2回「都心の水辺でエコツアー」 第3回「筑波宇宙センター」 第4回「首都圏外郭放水路」 第5回「富士山・青木ヶ原樹海」 第6回「いわき市アンモナイトセンター」 第7回「江戸東京たてもの園 第8回「三鷹市 星と森と絵本の家」
第4回 首都圏を洪水から守る!〜国交省 江戸川河川事務所「首都圏外郭放水路」〜
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近隣の住民が植え、育てる「川の森」もあります

同じ2階にある「地底探検シアター」も、見学前後に忘れずに訪れたいところ。3面マルチ画像により、首都圏外各放水路の仕組みや働きを、光と音、映像でバーチャル体験できるこのホールは、立坑(川から水を取り込む穴)に模して作られているといいます。

次に向かったのは屋上です。この建物は江戸川のスーパー堤防の上に建てられており、高さがあるので、見晴らしは抜群。筑波山やさいたま副都心など、360度パノラマの風景を楽しめます。冬場なら富士山も望めるここは、関東の富士見百景にも選ばれているとか。

目を引くのは敷地に置かれている、直径10mはある大きな時計。じつはこれ、地下50mという大深度で大口径のトンネルを掘ったシールドマシンのカッター部分。芝生に横たわるその姿は、大仕事を終え、ゆっくり休んでいるかのように見えます。また、ひときわ印象的なのは、江戸川のほとりにあるこんもりとゆたかな森。

「“川の森”をつくろうと、市民のみなさん自ら植樹されたんですよ。専門家の指導のもと、この土地の植生にあった自然にできるだけ近い雑木林を再現することをめざしました」と鬼頭さん。これまで、市民の方による植樹は2回行われたそうですが、ここ春日部出身の「クレヨンしんちゃん」も姿を見せたとか!

その隣にある緑鮮やかなグラウンドでは、休日はスポーツを楽しむ人々の歓声でにぎわうそうです。「あのグラウンドの下に、これから見ていただく調圧水槽があるんですよ」。さあ、いよいよ見学会のハイライト、調圧水槽へいざ。

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地底体感ホール龍Q館2Fにある、地底体感ホール。首都圏外郭放水路のパワーを光と音と映像でバーチャル体験できます。

シールドマシン地下50mでトンネルを掘ったシールドマシンのカッター部分。いまは、時計として余生を過ごしています。

川の森市民のスポーツの場となっているグラウンドの下に調圧水槽が。画像左にある森が、市民が植樹した「川の森」。

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