![]() ![]() ![]() ![]() ![]() まずは排水機外郭放水路や洪水、川について学べるミュージアム「龍Q館」から見学スタート。ホールに足を踏み入れたとたん、地層のタワーに目を奪われます。 「調圧水槽の建設時に掘り出した地下25mの地層なんです。貝化石を含んでいる地層は25万年前のもので、この一帯が海だったことを伝えていますね」。 悠久の時の流れに軽いめまいをおぼえつつ、2階にある外郭放水路インフォメーションへ。ここで、放水路の仕組みや働きをビデオや模型によって学びます。ビデオでは、なぜこの辺りでは浸水被害が頻発するのか、その原因についての解説がありました。 主な理由は3つ。ここ一帯が周辺を大河川(利根川、江戸川、荒川)に囲まれた、水がたまりやすいお皿のような地形であること。勾配がゆるやかなので、ひとたび増水したらすぐには水位が下がらない中川、幸松川など中小河川の存在。3つめは急速に進んだ市街化により、水を吸収していた田畑や緑地がアスファルトやコンクリートでおおわれてしまったことです。 放水路ができるまでは幾度となく浸水被害に見舞われていたこの一帯ですが、とくにいまから60年前の9月、「カスリーン台風」がもたらした濁流に呑みこまれた町の映像はあまりにも衝撃的でした。 ![]() |
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