見て学ぶ・ふれて考える 〜 行ってきました、社会見学!
第1回Honda「ハローウッズ」 第2回「都心の水辺でエコツアー」 第3回「筑波宇宙センター」 第4回「首都圏外郭放水路」 第5回「富士山・青木ヶ原樹海」 第6回「いわき市アンモナイトセンター」 第7回「江戸東京たてもの園 第8回「三鷹市 星と森と絵本の家」
第4回 首都圏を洪水から守る!〜国交省 江戸川河川事務所「首都圏外郭放水路」〜
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のどかな風景の地下にたたずむ「秘密基地」

埼玉県は春日部市、東武野田線南桜井駅から約2キロのところに首都圏外郭放水路の施設はあります。仰げば青い空、振り向けばゆったり流れる江戸川。野鳥がさえずり、野原では花たちが風にそよいでいます。のどかな風景を味わいつつ、ああ絶好の見学日和だなあ、とノビをしていたところ、今回、案内をして下さる鬼頭武彦さんご登場。

「じつは今日の一般見学会は中止になったんですよ」とその第一声は、まさに青天の霹靂(へきれき)。そうでした! たしか3日前は激しい土砂降りで、関東の各地で大雨洪水警報が発令されたはず。「例年、放水路が稼働するのは約6〜8回なのに、今年に入ってから5月の時点ですでに4回目。今年は大雨が多いですねえ」。

もちろん今回も、ここ外郭放水路は川の氾濫をきっちり食い止めました。ただし、施設が稼働している場合は見学不可能なので、ここ数日に予約を入れた人にとっては残念なことに。もちろん、放水路本来の任務を完遂するためなのですからやむをえません。

「今日はまだ、調圧水槽の床に水が残っているので、足元が滑りやすく危険なんです。楽しみにしてくださっていた方には申し訳ありませんが、ぜひまた別の日に予約していただきたいですね」。

さて、今回は取材ということで、床には降りないという約束で、ほんとうに特別に、見学を許可していただきました。

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江戸川小中河川の増水によりあふれた水を引き受けてくれる頼もしい江戸川。排水樋管6門を通って川に流されます。

庄和排水機場庄和排水機場の全景。巨大施設をコントロールする「心臓部」にあたります。このなかに「龍Q館」があります。

鬼頭さん今回、案内して下さった鬼頭さん。梅雨時は、いつ増水するかわからないので、1日たりとも油断できないとか。

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