見て学ぶ・ふれて考える 〜 行ってきました、社会見学!
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どっこい、川は生きている!〜都心の水辺でエコツアー
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川を汚すのは……だれ?

それでも、と中林さんは表情を引き締めます。「まだまだ本来の姿とはほど遠い状態です。私たち一人一人が生活排水を軽減すれば、もっともっときれいな川になるはずなんですよ」。

下水道が整備されたんだから、解決されているんでしょう? というのは大いなる誤解です。たとえば大雨、台風などで処理できないほどの水量が集中すると、合流式(雨水も下水も同じ管で集める方法、東京ではこれが9割。それぞれ別の管で集める方式は分流式)の場合、処理能力を越えた生活排水と雨水は混ざったまま、川に流されます。生活排水の増大に拍車をかけているのは、とくに神田川上流の杉並、武蔵野に次々と建てられている住宅だとか。現在、武蔵野に暮らす記者は、まさに当事者、責任を感じます。

「生活排水をできるだけ少なくすること、たとえば油物料理を控える、食器や調理器具の油汚れは紙で拭う、食べる量だけ作る、使う洗剤量を最小限にする、水の無駄づかいをしないなど、一人一人が意識すれば、その効果は絶大です」。

清流が目の前にあれば汚水を垂れ流すなんて罰当たりと思う人でも、つい家庭での生活排水には無頓着になってしまう。流し台の排水溝のすぐ向こうに魚が泳ぐ清流がある、そんな想像力が、意識を変え、川をきれいにするのかもしれません。

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神田ふれあい橋浅草橋と馬喰町を繋ぐ、歩行者専用「神田ふれあい橋」。新幹線の高架がすぐ上を走っています。

コンクリートの護岸コンクリートの護岸で塞がれてしまい、玄関が使えなくなった家屋。

昌平橋万世橋をくぐり抜けると、昌平橋が見えてきました。水の都ふうの情緒ある景色です。

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