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フィンスイミングの蘭ちゃん

秋田県立総合プールで、24日と25日の2日間にわたって、フィンスイミングの競技が開始された。午前が予選、午後が予選を通過した8人で決勝戦をおこなうことになっており、24日の第1日目に、蘭ちゃんは、シュノーケルを使わず、無呼吸で水中を潜水する50mアプニア、モノフィンと呼ばれる、両足をそろえてはく1枚の大きなフィンとシュノーケルを使って、水面を泳ぐ200mサーフィス、100mのサーフィスを4人で引きつぐ、400mリレーの計3種目に出場することになる。

第1種目は200mサーフィス。蘭ちゃんはこの種目の日本記録1分47秒25をもっている。スタートと同時に、水の流れにのる蘭ちゃん。

“ゴー! ゴー! 蘭ちゃん!”

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絶叫するボクの前で、電光掲示板に映しだされるタイムは、1分45秒97! 出場した日本人選手トップ、それも日本新記録達成! しかし、それ以上に世界代表選手のレベルは高い。全体で14位で、蘭ちゃんは午後の決勝戦進出を逃してしまう……。

つぎの50mアプニアでも、10位のタイムで決勝進出をはたせなかった蘭ちゃん。でも、蘭ちゃんはこのままでは終わらなかった。24日の最終種目、400mリレーで、蘭ちゃんは爆発した! 日本チーム第1泳者の蘭ちゃんは、100mサーフィスの日本新記録になる46秒00で第2泳者にタッチ。その勢いのまま、日本チームはこれまでの日本記録を8秒以上上まわる、3分9秒55で、5位入賞をはたす! それでも、優勝したロシアとは15秒の開きがあったのだが、こんな大きな大会で、どんどん日本記録を更新していけば、それがいつかはメダルという結果になってあらわれてくるはず。

“日本と世界の差はまだまだです。世界のトップ集団の山があって、今回のワールドゲームズで、やっとその山を越えるところまで近づいてきたのでは、と思っています。いまは、いきなり上を目指すのではなく、まずはその山を越えて、トップ集団に入っていくのを目指していきます!”

フィンスイミングは、もしかしたらワールドゲームズからオリンピックに正式採用されるかもしれない種目。そのときまで、ボクは蘭ちゃんを応援しつづけていくぞ!



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