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| ■ | 大の字のクロスくん…… | |||||
こうして、プログレッシブを開始するボク。すでに、イメージでは、世界チャンピオンの座をゲットしたつもりになっていたのだが、ボールがなかなかマト球に当たらない。 “まだまだ！” ボールスタンドからボールを取って、投げては、走って……グルグルとそんなプレーをつづけていると、今度はボールが当たる当たらない以前に、足がプルプルしてきて、息が上がってきてしまう。 “5分がこんなに長いなんて……” 終了を告げる笛と同時に、最後の一投を！ な、なんと、そのボールが、ついにマト球をゲットする。 |
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“やったああああああ……” その場で大の字になってしまうボク。 “プログレッシブは、体格とかは関係なくて、持久力、集中力、ボールを投げるコントロールの技術が、パワーより重要なんです。だから、クロスくんも、いまから練習していくと、世界チャンピオンを狙えますから、いっしょにがんばりましょうね！” 多恵ちゃんのそんなはげましの言葉を、大の字になりながら聞いているボクは、今日、家に帰ったらインターネットで［Scientific Running］にアクセスして、“ゆっくり走る”からはじめて、まずは、5分間走れる体力をつけようと思うのであった……。 |
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