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11. テニス選手のための栄養学



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テニスの基本
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ミニ栄養学講座・32
テニスの日常生活強度

テニスを、日常の仕事に置きかえてみると、建設現場で重いものを運ぶ作業や、農作業、工事現場でたっぷり汗を流してする重労働、林業の木材の伐採作業になる。テニスを何年かつづけると、自然に心肺機能が強化されてしまうほどなのだ。
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テニスの基本は、瞬発力と持久力を両立することなのです。

瞬発力アップのためには、筋肉では、腕・肩・背筋・上腕三頭筋・前腕・手首・大腿四頭筋・大腿屈筋群・下腿の大腿三頭筋、そしてアキレス腱をきたえる必要があります。柔軟性も大切ですが、筋力をつけることで、瞬発力がアップし、鋭いストロークとサーブを生みだすことができます。栄養面では練習後のタンパク質の摂取、プロテインの補給が大切です。同時に、カルシウム・マグネシウムを摂って、スピードアップをはかりましょう。食品ではゴマをおすすめします。

また、ヒザやヒジを強くするためには、コンドロイチンを摂る必要があります。コンドロイチンが多量に含まれているのはフカヒレですが、高価なのでその代用として、毎日の食事にはカマボコを4〜5枚摂るのがいいでしょう。プロテインは体重1kgあたり2.5〜3gが目安で、練習後すぐに、まずは20〜30g摂取することは、テニスだけではなく、すべてのスポーツの基本なのです。

もう1つの、持久力アップには、まず走りこみでしょう。10km程度は、トップスピードの70%ぐらいのスピードで走れる体力が必要です。サーキットトレーニングも効果がありますので、30分〜1時間はつねにトライしてみてください。走り方も、左右の横方向、前後方向、そして、ジャンプやストップなどのあらゆる方向や走り方をトレーニングしてください。
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