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11 テニス選手のための栄養学
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テニスというスポーツ
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かっては、ボルグ、コナーズ、マッケンロー。近いところでは、アガシ、サンプラス、セレシュ、グラフ、伊達 公子、杉山 愛。時速200kmをこえるサーブ、目にも止まらぬボレーの応戦、コートぎりぎりに決まるパッシングショットなど、テニスのスーパースターたちのプレーはいつもエキサイティング! その激しいプレーは、プロフェッショナルの醍醐味と、人間としての極限の能力をまざまざと見せつけてくれます。そこには私たちの身近な、楽しいスポーツとは反対の、鋭いプレーの連続のテニスが存在しているのです。

このように、アマチュアとプロの差は、天と地の差ほどあります。しかし、人生のなかで、テニスが占めている位置は、人それぞれだと思います。学生チャンピオンになろうと必死に努力する人、プロテニスプレーヤーとして世界で活躍し、あの夢のグランドコートに立つことを目標に、すべての生活をかけて努力する人、そして、生涯楽しめるスポーツとして、テニスに取りくんでいる人、それぞれの目標があって、それにあわせたからだ作りをすればいいことになります。


体力はそれらの目標をかかげたときから、不思議とついてくるものなのです。

とはいえ、テニスの試合は短くても45分前後、長い試合ではシングルスで4時間をこえ、ゴルフの試合とともにプレーが長いスポーツです。さらに、2ゲームごとにベンチにもどって水分を補給したり息を整えるほど、その運動量は大変なもの。だからこそ、このテニスの独特なゲームスタイルを上手にいかし、サーブ権を有利にいかし、ショットを拾いまくる勝利の方程式をサポートする、そんな具体的なコンディショニングについて、ここではお話ししたいと思っています。
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illust ミニ栄養学講座・31
テニスの運動強度

テニスの運動強度は、陸上競技・野球(ピッチャー)・サッカー・ホッケー・バレーボール・バスケットボール・ボクシング・柔道・相撲とおなじグループにはいる。テニスは見ためよりも、ハードなスポーツなのだ!
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