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6. サッカー選手・試合前の栄養学



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サッカー選手の試合1週間前の食事
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1試合で、11〜12kmを走りつづけ、ストップ&ゴーを繰りかえし、ジャンプしたり、スライディングしなければならないサッカーは、大変に激しいスポーツです。選手の体力作りやコンディショニング調整は、陸上の中・長距離選手とおなじく、基本的には“グリコーゲンローディング法”を応用なければなりません。
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WASH OUT 試合4〜5日前に、低炭水化物(糖質)食中心の食事にかえて、体内に貯蔵した糖質を燃やし尽くすこと。このWASH OUTをふくめ、そのあとに、高糖質食で、一気にグリコーゲンを貯めて試合に臨むことを“グリコーゲンローディング法”という。


強化合宿や走りこみ時期には、高脂肪高タンパク食を摂り、試合1週間前には、だんだん高炭水化物(糖質)に切りかえます。さらに、低炭水化物(糖質)食期には、生命維持に必要なエネルギー摂取量におとし、総摂取エネルギーを完全におさえ、これにともない、トレーニング量も減らします。

この時期に不安が先行していても、激しいトレーニングをこなすことは、重大な誤りです。遠征中のスケジュールの移動日などを、この時期にあわせてみるといいでしょう。このころの練習内容としては、セットプレーやサインプレーなどのチェック、イメージトレーニングなどがふさわしく、最大限、体力温存や回復を計ることを目的とします。

しかし、糖質は神経へのただひとつのエネルギー源ですから、1日最低100gくらいは摂取してください。あまり制御すると、脂肪代謝に全面的に依存することになり、高ケトン体血症(ケトーシス)になりやすく、自家中毒やを引きおこしたり、体調を崩したりしかねないので、注意してください。
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illust ミニ栄養学講座・17
筋肉とスポーツ種目(赤筋と白筋)

バスケットボール・テニス・ボクシングは、スタミナの赤筋とパワーの白筋、この 2つの筋肉のバランスがよい選手に最適なスポーツだ!
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