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6. サッカー選手・試合前の栄養学



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サッカー選手の試合前日からの食事
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三大栄養素のなかでも、とくに糖質は大切です。

よく選手がパスタやおにぎり、うどんを食べたり、バナナを控え室で食べている風景を目にしますが、ほんとうに正しい食事メニューでしょうか? たしかに、試合前日や当日には、糖質の食事が理想から、そのメニューは悪くはありません。しかし、柏レイソルでは、もっとエネルギー効率を考えて、選手のお腹の様子で、ほかの食品も追加し、消化のよいものばかり選んでいます。


日本のマラソンチームは、スタート4時間前に、モチが5〜6個は入った、バター風味の雑炊を食べます。おモチは、無水の炭水化物で、すぐれた食品でしょう。日本では昔から“力持ち(モチ)”という言葉があるように、ここいちばんの食品といえます。

ここで、ビタミンCを摂って、試合の緊張感にそなえるために、100%オレンジジュースを飲む選手もいますが、あまり飲みすぎると、血糖値を上げすぎてしまい、パフォーマンスの低下を引きおこしてしまうのです。オレンジジュースは、飲んで、力を発揮するのに3日かかる食品なのです。

フットボール・ラグビー・サッカーやボクシングなどの格闘種目では、動物性脂肪をあまり減らすと、闘争本能が低下し、“絶対試合に勝つ! あいつを倒す!”といった、動物本能が減少するので、アメリカンフットボールのNFLでは、ある程度の動物性脂肪は必要であると訴えています。しかし、消化吸収を考えて、あまり体重を重くしないように考慮してください。
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ミニ栄養学講座・18
筋肉とスポーツ種目(白筋)

無酸素運動で、瞬発的なスポーツに適しているのが白筋。具体的には、アルペンスキー、ウエイトリフティングがその種目にあてはまる。
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成長期にある学生の場合、基礎代謝 + 運動負荷分 + 成長期に必要な栄養分をあわせて、1日5000〜6000キロカロリーを必要としています。厚生省がすすめる日本人の栄養の必要摂取量は、プロ選手やトップアスリートをめざすみなさんには、非常に低いものです。

意識をもって、自分自身の栄養補給からはじめてみましょう!

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