header
5. サッカー選手のための栄養学



line
サッカー選手の筋肉
line

ふつう、人間の筋肉は赤筋と白筋が半々に構成されていますが、選手によって赤筋が異常に多い選手や、白筋ばかりの選手もいます。この筋肉の特性を見ぬくのが、名コーチ・名監督なのです。陸上競技やサッカーで、選手の得意種目を変更したり、FWに抜擢することで、突然、選手が生まれかわったように活躍したりするのです。

サッカー選手は、赤筋と白筋が半分ずつそろったほうが有利でしょう。

サッカー選手には、瞬発力と持久力が要求されますが、筋肉をつくる食事は、赤・白筋、両者おなじものでOKでしょう。差をつけることはありません。しかし、ディフェンダー(DF)は、両者をバランスよくきたえる必要があります。柏レイソルの選手は、1試合でフォワード(FW)は12〜13キロメートル、ミッドフィルダー(MF)、バックス(BK)などのDFは、11から12キロメートル走りまわります。


ミニ栄養学講座・14
陸上の短距離選手と白筋

100メートルを9秒台で走る、陸上の短距離選手は、“ヒラメ”とおなじ、白筋でおおわれている。白筋の爆発的パワーが、そのスピードの秘密なのだ!
illust
line
とくに、DFはヘディングやアタックなど、走ったり飛んだり、スライディングしたりと、まさに大変なポジション。Jリーグで、優勝または上位に食いこんでいるチームは、鉄壁なディフェンスをつくりあげているチームなのです。

FWのゴールセンスも大切ですが、失点が早かったり、多いチームに優勝はありません。“取られたら取りかえせ!”はサッカーではありません。

W杯のイタリアのすごいディフェンスはおどろきでした。DFで勝ちあがるチームは、その日の好不調の差がすくなく、チームのコンディショニングをつくりやすいことはまちがいありません。


近代サッカーのポイントは、DFの仕上がりにかかっているのです。
prev back next