骨格筋を構成しているのは、横紋筋繊維と呼ばれる、収縮性をもった細ながい、多核細胞です。これは、発生途中で筋芽細胞が多数融合しながら、筋肉としてできあがっていきます。何本かの筋繊維と、そこに栄養を提供する毛細血管や運動神経の末端が、まず繊細な結合組織によって小さな束になり、それがさらに粘性の結合組織によって束ねられます。この第2次の束が多数あつまって、筋肉をつくります。筋肉のまわりは、筋膜に包まれていて、多くの場合、両端は腱を介して骨に付着しています。筋肉の基本構造は、次の5点に集約されます。 |
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からだの動きは、すべて筋肉の収縮によっておこなわれます。車にたとえると、筋肉はヒトのからだのエンジンであり、パワーをうみだし、糖質はガソリン、ビタミンはエンジンオイルと理解することができます。 |
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からだを動かす筋肉には、“赤筋”と“白筋”があります。 |
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筋肉の主要構成成分は、いろいろなタンパク質です。 |
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筋肉量と筋グリコーゲンは、正比例の関係にあります。 |
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筋繊維の肥大が、安定した筋力をうみだします。 |
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ミニ栄養学講座・13 マラソンランナーと赤筋 天性のマラソンランナーは、90%以上の筋肉が赤筋でできている。その選手の筋肉を魚にたとえると、“マグロ”! 両者ともにスタミナは抜群だ! |
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