header
4. 野球選手・真夏の栄養学



line
真夏の試合
line

連戦がつづく夏の大会。

自分のチームの最大の難所、すなわち、どのゲームが勝負どころかを見きわめて、準備することが大切です。

甲子園大会で、たしかにひとつひとつ勝ちぬくことはむずかしいと思います。しかし、すべてで横綱相撲する必要はありません。

一昨年の夏、PL学園は、自分たちのほんとうの勝負は、準々決勝・準決勝以降にあたる横浜高校であると、予選から狙いをつけていました。彼らにとって、松坂投手こそがチームの最大の難所だったのです。

そのために、選手たちは小さく振りぬき、絞り球を狙い打ちする習慣を植えつけることで、すべての試合で松坂投手を想定し、ついに、準々決勝で横浜高校と対戦。あの高校野球史上に残る延長17回の激闘をくりひろげることになるのです(結果は、PL学園が負けてしまいましたが、これは横浜高校・松坂投手が彼らの予想以上にすばらしかったというしかありません……)。

また、サッカーでは、1994年のワールドカップ・アメリカ大会で、ブラジルチームがベストコンディションを決勝リーグの初戦にもっていきました。予選は控えめに調整、疲労をためずに、練習もチェック中心の軽めにしました。その結果、予選は苦戦することになり、マスコミはブラジルの不調、ブラジルの監督交代の危機を報道しました。しかし、決勝リーグがはじまると同時に、私たちの目の前には、別人のブラジルチームが、力強くピッチを走りまわっていたのです。
line
illust ミニ栄養学講座・11
あるJ1サッカーチームの夏の練習スケジュール

9時30分〜11時くらいまで 基礎体力増強のメニュー。
昼食後1時〜3時まで 故障か所の治療やリハビリ、マッサージ。とくに治療の必要のない選手は昼寝。
3時〜3時30分 選手各自で軽く汗をかくぐらいのウォーミングアップ。
3時30分〜5時まで 組織プレーや技術練習。
このスケジュールは、野球・ラグビーでも有効だぞ!
line

back next