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3. 野球選手・野手の栄養学



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タンパク質と筋力トレーニング
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筋力トレーニングで、特定の筋肉や関節を酷使する反復練習をしていくと、少しずつ技術が向上し、練習時間が長いほど、筋肉はその筋トレに比例して、ある程度多くなっていきます。そこに、筋肉の成分であるタンパク質が絶対必要で、さらに、腕や足の筋肉エネルギー源である糖質を多く摂ることが基本でしょう。

良質なタンパク質源になる食品は、肉・魚・卵・大豆食品・牛乳・乳製品(ヨーグルトやチーズなど)です。
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ミニ栄養学講座・08
あるメジャーリーガーの朝食(悪い例)

朝は、ポップコーン以外は食べない。ポップコーンが大好物で、低脂肪というのがその理由 → 若いうちは影響がないが、年齢とともに疲れが残るようになり、長いシーズンは乗りきれないからだになってしまう可能性がある。
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しかし、これらの食品は脂肪も多く含んでいるので、タンパク質を摂っているつもりが、結果的に脂肪もたくさん摂って、余分な体脂肪を増やしてしまうこともあります。

プロ野球選手の場合は、肉の脂肪分を食べなかったり、定期的におこなう血液検査で、中性脂肪や遊離脂肪酸、ベータ−リボタンパクなどまで調整します。しかし、アマチュアのみなさんは、とにかく筋トレをして、筋肉の材料であるタンパク質を体重あたり2〜2.5g/kg(たとえば、体重70kgの人は、70×2〜2.5g=140〜175gということ)、摂取することです。練習終了後にはなるべく(5分でも)早く、そして、寝るまえの筋トレのあとにすぐ、という2回を実践してみてください。それと同時に、腱や靭帯、関節強化のために、ビタミンCも多めに摂っておいてください。
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