前回は野球選手の投手の栄養学を紹介しましたが、今回は守備の名手として、クリーンアップを打っている、野手のための栄養学を紹介しましょう。
以前にも紹介しましたが、野球という種目は持久力、集中力が大切です。また、ここいちばんというときの打撃や守備には、瞬発力が勝負になってきます。
そのためのからだ作りには、ふだんからの筋力トレーニングが必要です。
私が慶応大学野球部の合宿所で、血液検査の結果やコンディショニングのABCを指導したあと、1人の学生が私のところにやってきました。その学生は“自分はプロ野球選手をめざしています。筋トレや食事のことなどを一生懸命勉強して、スウィングのスピードとだれにも負けないパワーを身につけたいんです”と、ハッキリと目標を設定していました。
そのあと、どんなに練習で疲れていても、毎夜、就寝の1時間前に筋トレを続けたのです。やがて、メンバーに入ると、その類まれなる才能が開花し、またたく間に六大学野球のヒーローになったのです。それが、現在、ジャイアンツで活躍している高橋由伸選手、その人なのです。独特の、タイミングを取るシャープなバッティングだけでなく、守備の面でもだれにも負けない鉄砲肩はファンを魅了しつづけています……これは、すべて筋トレの結果といえるでしょう。
パワーとスピードは、筋力アップがすべてなのです! |
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ミニ栄養学講座・07 あるメジャーリーガーの朝食(良い例) 朝食はホテルのビュッフェで、ご飯とスクランブルエッグとパンケーキを食べる → 糖質を含んだ食事が、ピッチャーの投げるボールに対して、集中力を高めてくれる。 |
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