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1. トップアスリートに見るスポーツ栄養学



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スポーツ栄養学から学ぶ!
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ミニ栄養学講座・02
野球のポジション別消費エネルギー

野球選手が1試合で消費するエネルギーは、ピッチャーが650〜750キロカロリー、キャッチャーが500〜650キロカロリー、内・外野手が180〜300キロカロリー。なんと、同じ1試合でもピッチャーと内・外野手ではこんなにもちがいがある!
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トップアスリートにとって、あらゆる練習と同様に食事はもっとも大切です。『人に良い』とかいて『食』と読ませるように、みなさんも自分のからだや健康状態に合わせた食事をとることが重要です。

約30年前にアメリカのオリンピックコーチが“最後の1cm、最後の1秒は選手がなにを食べてきたかできまる!”と名言を残しました。

当時、日本はおにぎりを食べたり、塩水を飲んだり、スタート直前に生卵の黄身3個に塩大さじ1杯、ハチミツ大さじ2杯、水といっしょに一気に飲んでオリンピック決勝にのぞんだものでした。同じプールサイドでアメリカの選手は、『SECRET!』と書かれたなぞの飲料水を飲んでいたそうです。これが、後のスポーツドリンクのはじまりでした。汗と同じ水分を摂ってすばやく体内に吸収させ、エネルギーに変換する。こんなあたりまえの発想すら、科学がもたらした新しいスポーツ医学でした。

選手にとって、また強いからだ作りをめざすみなさんにとって、なにを食べたらよいか、どうしたら元気になるか、勝つためのスポーツ栄養学や最新のスポーツ医学情報を、種目別や年齢別など、なるべくわかりやすい実際の選手やチームで得られたデータなどを交えて紹介していこうと思います。
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